「宅建システム」と略称されるこのシステムは、国土交通省と都道府県の宅地建物取引業の免許・登録事務をオンライン処理することにより適正かつ円滑に執行し、消費者の保護と業界の健全な発展に資することを目的とするものである。このため、宅建業者及び取引主任者の全国的なデータベースを構築し、国土交通省と都道府県に設置された約190台の端末機から、法律に定める欠格要件に該当する者をオンラインで検索することにより、不正な免許申請等をチェックしている。

これらの端末機のうち、約50台の行政庁サーバーには、所管業者の最新データが保持されているほか、専用回線によりオンラインで結ばれたセンターサーバーに、日々最新データを送信して、全国データベースの更新を行うことによりデータベースの二重化を図っている。

このシステムの管理運営は、（一財）不動産適正取引推進機構が担当している。