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最終更新日:2017/11/20

サブプライム問題

さぶぷらいむもんだい

米国において貸し付けられたローンのうち、優良顧客(プライム層)向けでないものをサブプライムローンという。

通常の審査には通らないような信用度の低い人向けのローンであるため、債務履行の信頼度が低いが、保証機関が中古住宅価格の上昇を前提に高い保証を与えて安心感を与えていた。しかし、2007年(平成19年)夏頃から主に住宅ローン(狭義のサブプライムローン)返済の延滞率が上昇し始め、ついに住宅バブルがはじけた結果、2008年(平成20年)にはこれを組み入れて世界中に販売された金融商品の信用保証までも完全に劣化してしまい、世界中の金融機関で信用収縮の連鎖が発生し、その影響が金融市場から実物経済にまで波及し、100年に1度と言われるほどの世界同時不況を引き起こした。

こうした一連の問題をサブプライム問題あるいはサブプライムローン問題と称する。